株式会社石井について

1950年代の石井家

 1950年代の石井家。中央右の小さな男の子が3代目代表の慎一。

その男の子を膝に抱えているのが2代目代表の慶次郎。

 

石井の成り立ち

 今から120年前、明治33年(1899年)に初代代表の石井多十が創業した石井商店が私たちの原点です。現在ではその傾向は大分薄まってしまいましたが、昔は隅田川を隔てて西側の浅草には牛革を扱う革問屋が、東側の墨田区側には羊革を扱う革問屋が多く集まっていました。墨田にて創業した弊社も、羊革を仕入れて加工・販売をする事業を主としていました。当時は化学繊維がまだ発達していなかった時代。革は耐久性があり長く使える素材として、靴や衣服はもちろん、機械の部品から軍需物資に至るまで広く使われていました。事業を順調に拡大していった多十は、1930年頃からインドから羊革を輸入して国内で加工するルートも確立しました。現在も弊社事業の核となっている、輸入業の始まりです。時は進んで日本が太平洋戦争へと突き進むと、墨田一帯は激しい空襲を受け、石井商店も建物を全て火災で失ってしまいました。しかし、戦争が終わるとすぐに同じ墨田区に会社を再建し、1951年には株式会社石井として法人化いたしました。

 

株式会社石井本社

 墨田区東駒形に位置する、株式会社石井社屋。

 

今日の石井

 株式会社石井は、革問屋であると同時に、商人としてのDNAを大事にしています。作り手と買い手の架け橋となるのが商人の役目。しかし、単なる輸入代行になることのないよう常に心がけています。仕入のネットワークを広く世界に設け、情報をいち早く入手する。買い手が欲するものがあれば、そのネットワークからどこが最適なのか選定して紹介する。作り手が売りたいものがあれば、どうすれば日本市場で受け入れられるのか共に開発をする。創業から現在まで革問屋なのは変わりませんが、革だけにこだわることなく、新しい素材や可能性のある事業があれば率先して挑戦します。常に変異を遂げる世界に対応しながら、120年以上事業を続けてこられたのも、この身軽さがあってこそだと考えています。

革メッシュを編むインド人職人

インドのメッシュ工場とは代表3代に渡っての長い付き合いです。

 

Muzica Vita実店舗

弊社レディースバッグブランドMuzica Vita(ムジカヴィータ)。

秋葉原/御徒町に自社店舗を設けています。

 

イタリア製ベルトテープ

イタリア産のベルトテープ。

このような副資材も取り扱っています。

 

4代目代表取締役、石井慶太

2022年に4代目として代表取締役に就任した石井慶太。